1.PBL形式の授業について
はじめに
このガイドブックの内容は、標準的なPBL授業を前提に書かれています。PBL授業の進め方は、担当教員によって異なる場合があります。このガイドブックで示す学習方法は、標準的なPBL授業を前提に書かれています。
通常、PBL授業では学習の進め方や受講のルールについて、担当教員から詳しい指導があるはずです。このガイドブックの内容に関わらず、学習の進め方などは、教員の指示を優先して従って下さい。
なぜPBL授業を行うのか
三重大学は、全学の教育目標としてPBL教育を推進する理由は、PBLが次のような教育的な利点を持っているためです。
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三重大学では、次のような目的で普及を進めています。
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これらは簡単に身に付くものではありません。教員は、教材・課題・資料の提供などを通じて学生の学習を支援しますが、PBLではみなさん自身で何を学ばなければならないかを考えて学習する必要があります。
PBL授業とはどのような授業か
三重大学では、PBLを「問題発見解決型学習(Problem-based Learning)」と呼んでいます。また、教員の中には「プロジェクト型学習(Project-based Learning)」で授業を行っている先生もいます。医学教育や工学教育では歴史のある授業法ですが、その他の分野では三重大学が先駆的に取り組んでいます。
PBL授業は、学生の主体的な学習活動が中心の授業です。教員の役割は何かを教えることではなく、学生の学習を支援することです。次のような特徴があります。
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授業の進め方の例は、図を参照して下さい。これは一例で、全ての授業でこのように進行するわけではありません。
PBLでの学習の進め方の一例
- 全体セッションでは、学習経過の発表などによりグループ間での学習の進み具合を確認するとともに、教員による補足説明を行う場合があります。
- 授業によっては、全体セッションのみで1回分の授業を用いる場合があります。