三重大学高等教育創造開発センター
三重大学地域人材教育開発機構
1.PBL形式の授業について

はじめに

このガイドブックの内容は、標準的なPBL授業を前提に書かれています。PBL授業の進め方は、担当教員によって異なる場合があります。このガイドブックで示す学習方法は、標準的なPBL授業を前提に書かれています。

通常、PBL授業では学習の進め方や受講のルールについて、担当教員から詳しい指導があるはずです。このガイドブックの内容に関わらず、学習の進め方などは、教員の指示を優先して従って下さい。

 

なぜPBL授業を行うのか

三重大学は、全学の教育目標としてPBL教育を推進する理由は、PBLが次のような教育的な利点を持っているためです。

  • 能動的な学習法であり、成人教育に適している
  • 身近な問題を提示するので、学生が興味を持ちやすい
  • 得られる知識が、問題解決レベルの深い知識であり、応用力が身につく
  • 学習した知識が永く留まる
  • 小グループ学習なので、(1)コミュニケーション能力が高まり、(2)人間性を磨くことができ、(3)チームで達成する練習になる

三重大学では、次のような目的で普及を進めています。

  • 学生が自らの将来を見通した自己学習力を高めるため
  • 学生が自分の専門分野における確固たる基礎学力とその応用力を身につけるため
  • 学生が社会人として新たな問題に遭遇したときに、その問題を解決するための方法を身につけるため(自ら学習意欲を喚起し、自立して学習する力をつけるため)

これらは簡単に身に付くものではありません。教員は、教材・課題・資料の提供などを通じて学生の学習を支援しますが、PBLではみなさん自身で何を学ばなければならないかを考えて学習する必要があります。

 

PBL授業とはどのような授業か

三重大学では、PBLを「問題発見解決型学習(Problem-based Learning)」と呼んでいます。また、教員の中には「プロジェクト型学習(Project-based Learning)」で授業を行っている先生もいます。医学教育や工学教育では歴史のある授業法ですが、その他の分野では三重大学が先駆的に取り組んでいます。

PBL授業は、学生の主体的な学習活動が中心の授業です。教員の役割は何かを教えることではなく、学生の学習を支援することです。次のような特徴があります。

  • 4~8人(授業によって変わります)の学生で1つのグループを作り、学習に取り組む
  • 予備知識に関わらず取り組むべき問題事例が示される
  • グループで問題解決のための学習計画を立てる
  • 授業時間外に個人で自己学習を進める
  • 学習に必要な学習資源(文献・資料)も自分で適切なものを選択する

授業の進め方の例は、図を参照して下さい。これは一例で、全ての授業でこのように進行するわけではありません。

 

PBLでの学習の進め方の一例

  • 全体セッションでは、学習経過の発表などによりグループ間での学習の進み具合を確認するとともに、教員による補足説明を行う場合があります。
  • 授業によっては、全体セッションのみで1回分の授業を用いる場合があります。